軽度のあがり症なら、それほど問題はありません。それも愛嬌というものです。
では、あがり症が悪化してしまったらどうなるのでしょうか。
あがり症は、負の連鎖を起こしやすいもの。
人前で少し緊張する程度で自分はあがり症だと思い込む。
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失敗を恐れる気持ちが強くなって本当にあがり症になってしまう。
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前回の失敗を忘れられず、また失敗したらという思いがよりあがらせる。
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もう何をしてもあがる。自分ではどうにもできなくなる。
といった具合です。
ここまで症状が悪化しても、なにせあがり症ですから誰かに相談することができません。
「こんなことを相談して変な奴だと思われたらどうしよう」と考えてしまいます。
あまりにもひどい症状に病院に行くことも考えますが、自分の異常性を認めるような気がしてできません。
そしてますます、あがり症は悪化していきます。
ただの“緊張しい”が、重度の対人恐怖症になってしまう場合も多くあります。